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保護する(対外保護機能)

皮膚は表面から①表皮、②真皮、③皮下組織という階層をもって外界からの様々な刺激から体内を保護しています。表皮の最外層部分である角質には悪いイメージがありますが、実はこの角質がバリヤ機能をもっているためほとんどの物質を通しません。太陽光線もほとんどが表皮レベルで反射・拡散・吸収などで保護しています。例外的に紫外線だけは残念ながら通してしまいます。そしてメラノサイトが反応してメラニン色素を合成するために色黒になってしまうのですが、これが紫外線を防ぐ役割をしているので美容にはマイナスですが健康面ではプラスになっています。表皮の下にある真皮はコラーゲンやエラスチンの弾力のある線維が網目状に張り巡らされているため皮膚は伸び縮みできるのです。最下層の皮下組織には皮下脂肪がクッションの役割をして外界からの圧力を吸収し骨や筋肉を保護しています。

体温を維持する(体温調節機能)

皮膚には熱を通し難い性質があります。そのため体温を一定に保つ働きがあります。冬でも夏でも体温が一定しているのはこのためです。暑い時は発汗作用や皮膚直下の毛細血管を拡張させるような働きで皮膚温度を下げ、寒い時は立毛筋を種祝させいわゆる鳥肌が立ち体温の発散を防いだりします。

排泄する(分泌排泄機能)

汗が出るのは暑いからとか緊張したからだけではありません。汗は汗腺から分泌しますが汗と同時に塩分やアンモニアなども排泄します。他には皮脂腺から皮脂を分泌し一部の有害物質(脂溶性のもの:PCBとか)を排泄します。

吸収する(吸収機能)

皮膚は基本的にはバリヤ機能があるため物質を吸収し難くできてます。しかしながらある種の物質を毛穴から吸収できる機能もあります。毛穴の内部は皮脂で満たされているため水溶性物質は弾かれて入っていきません。レモンパックなど一見ビタミンCを直接吸収できるのかと思いますが、冷却する効果はあってもビタミンCは水溶性ですので吸収しません。皮膚からは油性物質の方が吸収しやすいです。皮膚から入りやすいのはステロイドとかビタミンA(どちらも油性)や重金属などです。

生成する(合成機能)

表皮には皮膚の一部であるコレステロールを合成したりセラミドなど保湿効果の高い脂質を合成する機能があります。また表皮はプロビタミンD3を合成し、これが紫外線を浴びることでビタミンD3に変化し骨の形成に役立ちます。まさか皮膚が骨に影響するとは思わないですね。

呼吸する(呼吸機能)

微量ですが空気中の酸素を吸って二酸化炭素を排出しています。皮膚呼吸と言われるものです。ただし非常にすくない量なので皮膚呼吸が遮られても体に害は起こりません。

免疫に関係している(免疫調整機能)

さまざまなサイトカインという物質を表皮細胞から放出し免疫や炎症に関与しています。

感覚を感じる(知覚機能)

知覚を感じるのは脳なので正確には知覚を伝えるという方が正しいですがイメージしやすいので知覚を感じるということにしてます。触覚・痛覚・温覚・冷覚・圧覚を神経を通じて脳に伝達しています。